パワーストーン意味・解説/ガーネット

ガーネット Garnet

 今回は、ガーネットの解説をします。
  1. パワーストーンのパワー効果・意味の解説
  2. 鉱物学的解説

1:パワーストーン【ガーネット】の効果・解説

 古代より、宝石として身に付ける以外にも、投石の弾としてや、呪術、医術など、あらゆる場面で使われてきたパワーストーンです。

温かな波動で、持ち主に幸運をもたらし、夢や願望に向かって進むための意志力をサポートしてくれると言われています。

持久力や忍耐力もアップすると言い、不安感や後ろ向きな思考を払拭してくれるとされています。表情も明るくなり、人気運も上昇するとされます。

また、新陳代謝や血行改善のサポートもしてくれると言われているパワーストーンです。

ガーネットは、アクセサリーなど、肌に直接触れるように身に付けることで、パワーがより得られると伝えられています。

2:パワーストーン【ガーネット】の鉱物学的解説

 鉱物グループ:珪酸塩鉱物
 鉱物名:柘榴石(ざくろいし) Garnet
 
 柘榴石とは、鉱物のグループ名にあたり、成分などによって細かく分類されています。
元々は、グラナトゥスと言い、ラテン語の「ザクロの種」を意味するそうです。

宝石として有名な、透明で濃い赤色の柘榴石は、苦礬柘榴(くばんざくろ)石(Pyrope-パイロープ)であることが多いのですが、色の出方により半宝石として扱われることがある他の種類としては、鉄礬柘榴(てつばんざくろ)石(Almandineーアルマンディン)、満礬柘榴(まんばんざくろ)石(Spessartine
ースペサルチン)、灰鉄柘榴(かいてつざくろ)石(Andradite-アンドラダイト)などが挙げられます。

変成岩や火成岩中に産出し、接触鉱床やペグマタイト(※1)中、片麻岩中などさまざまです。宝石として使われるものでは、苦礬(パイロープ)はアフリカ、鉄礬(アルマンディン)はインドが主な産出国となっています。

苦礬、鉄礬、満礬、灰礬柘榴石は、Al(アルミニウム)を主成分とし、灰鉄柘榴石は、Fe(鉄)を主成分とします。他には、Cr(クロム)を主成分とする、灰クロム柘榴石などがあります。

結晶は等軸晶系に属し、モースの硬度計(※2)では、苦礬、鉄礬、満礬は7~7.5、灰礬、灰鉄、灰クロムは6.5~7となっていて、劈開(※3)はありません。
※パイロープは結晶になることは稀です。

条痕(※4)は白色、透明、半透明。

化学組成式:苦礬(パイロープ) Mg₃Al₂(SiO₄)₃ 比重(※5):3.51
鉄礬(アルマンディン) Fe₃Al₂(SiO₄)₃ 比重:4.25 


※1:ペグマタイト 地殻中で、有用鉱物が集中している部分-鉱床のうち、結晶が大型化される、主に花崗岩質の鉱床を指します。

※2:モースの硬度計 鉱物の硬さが、①~⑩までの10段階に分類されていて、①滑石から⑩ダイアモンドへ順に硬くなることを示します。

※3:劈開(へきかい) 鉱物が一定の決まった方向に割れる、または、剥がれる性質を言い、その性質により鉱物を鑑定することができます。

※4:条痕 鉱物の粉末の色を言います。

※5:比重 水を1とした時の重さ