パワーストーン意味・解説/ムーンストーン
ムーンストーン Moonstone
今回は、ムーンストーンの解説をします。
- パワーストーンのパワー効果・意味の解説
- 鉱物学的解説
1:パワーストーン【ムーンストーン】の効果・解説
月のパワーを宿すパワーストーンとされ、特に満月の時に最もそのパワーが強まると言われています。
古代より長く、スピリチュアルなパワーは信じられてきて、霊眼を開くためや予言を聞くための儀式に用いられたりするほどでした。
ムーンストーンは、静かに内面に働きかけてくれるパワーストーンで、感性や感受性を高め、感情表現を豊かにしてくれると言われています。
特に、自己表現が苦手な人が持つと良いとされ、コミュニケーション能力が高まるとされています。
また、古代から愛の石とも言われ、互いの気持ちをつなぐ作用や、恋愛のチャンスをもたらす効果を持つとされるパワーストーンで、恋人に贈るのに相応しいと言われています。
更に、繊細で傷付きやすい心を守ってくれる、とされるムーンストーンは、ストレスからの解放や前向きな思考へと導いてくれるパワーストーンと言えます。
2:パワーストーン【ムーンストーン】の鉱物学的解説
鉱物グループ:珪酸塩鉱物
鉱物名:月長石 Moonstone
長石(Feldspar)グループの中の正長石(Orthoclase)の中の氷長石(Adularia)、または、斜長石(Plagioclase)の中の曹長石(Albite)に含まれます。
結晶軸のある方向において、青色の、月光のような淡い輝きを放つものです。
石の猫目(キャッツアイ)効果のことをシャトーヤンシーと呼びますが、ムーンストーンの場合、このシャトーヤンシーの色の出方で呼び方も変わります。
青色効果のものはロイヤルブルー・ムーンストーン、オレンジやイエロー効果のものは、レインボー・ムーンストーンと呼ばれます。
インド、スリランカが主な産出国で、ペグマタイト(※1)中に多く結晶します。劈開(※2)は2方向完全で、モースの硬度計(※3)では、6となっています。
結晶の形は、単射晶系。
条痕(※4)は、白色。
化学組成式:K(AlSi₃O₈)
ちなみに、サンストーン(日長石)も仲間で、こちらは斜長石の中の灰曹長石(Oligoclase)に含まれます。
※1:ペグマタイト 地殻中で、有用鉱物が集中している部分-鉱床のうち、結晶が大型化される、主に花崗岩質の鉱床を指します。
※2:劈開(へきかい) 鉱物が一定の決まった方向に割れる、または、剥がれる性質を言い、その性質により鉱物を鑑定することができます。
※3:モースの硬度計 鉱物の硬さが、①~⑩までの10段階に分類されていて、①滑石から⑩ダイアモンドへ順に硬くなることを示します。
※4:条痕 鉱物の粉末の色を言います。