パワーストーン意味・解説/アメシスト
アメシスト Amethyst
今回は、アメシストの解説をします。
- パワーストーンのパワー効果・意味の解説
- 鉱物学的解説
1:パワーストーン【アメシスト】の効果・解説
アメシストは、古代ペルシャの時代より、悪酔いを防ぐ石と信じられていました。ギリシャ語で「酒に酔わない」を意味することから、Amethystと呼ばれるようになったそうです。
紫色という神秘的な色あいもあり、あらゆる国で、尊い聖なる石ー霊石として考えられ、聖職者が身に付けることも多いパワーストーンです。
強い霊的なエネルギーによって、直感力や判断力・洞察力を高め、意識をクリアーに導くと言われています。
内なる感性を高めてくれる、とされるので、相談やアドバイスがメインの仕事の場合には、おすすめのパワーストーンと言えます。
また、恋愛運向上のパワーをもたらすともされ、誠実な心の繋がりをサポートしてくると言われています。
2:パワーストーン【アメシスト】の鉱物学的解説+α
鉱物グループ:酸化鉱物
鉱物名:紫水晶 アメシスト Amethyst
水晶の中で、紫色のものを紫水晶と呼び、発色は微量のFe₂O₃(鉄イオン)を含むことに起因します。
ちなみに黄水晶(Citrine)は、天然のものが少ないので、紫水晶を4.500度の高温で加熱処理をすることで、変色させ、出荷されたりします。
石英の結晶は、ペグマタイト(※1)中のほか、堆積岩中や金属鉱床中など、多様な場所から産出されます。
アメシストの場合は、鉱床内に生じた空洞に、結晶として生じることも多いようです。産地としては、ブラジルが筆頭にあげられます。
結晶は、六方晶系で、双晶(※2)をなすこともあります。
モースの硬度計(※3)では、7で、劈開(※4)はなし。
化学組成式:SiO₂
ここからは、余談になります。アメシストはギリシャ神話に登場していて、酒神バッカスがけしかけた虎に食べられそうになった乙女が、ダイアナ神によって石に変えられ、後にバッカスが葡萄酒をその石に注いだところ、石は紫水晶になったという話の、その乙女の名前がアメシストです。
また、旧約聖書「出エジプト記」に記されている、モーセの兄アーロン大司祭のエフォド(法衣)の胸当てに配置されている12石の石のうち、第3列にアメシストの名があります。
※1:ペグマタイト 地殻中で、有用鉱物が集中している部分-鉱床のうち、結晶が大型化される、主に花崗岩質の鉱床を指します。
※2:双晶 同じ種類の二つの結晶が、対称に結合しているもので、水晶だと、ブラジル式・日本式・ドーフィネー式があります。
※3:モースの硬度計 鉱物の硬さが、①~⑩までの10段階に分類されていて、①滑石から⑩ダイアモンドへ順に硬くなることを示します。
※4:劈開(へきかい) 鉱物が一定の決まった方向に割れる、または、剥がれる性質を言い、その性質により鉱物を鑑定することができます。