パワーストーン意味・解説/ルビー
ルビー Ruby
今回は、ルビーの解説をします。
- パワーストーンのパワー効果・意味の解説
- 鉱物学的解説
1:パワーストーン【ルビー】の効果・解説
ルビーは、古代から強力なパワーを放つ石とされ、また、その効果も愛、繁栄、富、守護など多岐にわたります。
厄災から身を守り、また、恋愛運も高めてくれるとされます。
サファイアと仲間の石ではありますが、サファイアは知的なイメージの象徴とされ、ルビーは守護の意味合いの強いパワーストーンです。
古代においては、太陽の象徴でもあり、ルビーの紅色があらゆるエネルギーを持つと信じられていました。
また、持ち主との親和性も強く、持ち主に危険が迫ると色を変えて知らせると言われています。
健康面では、出産を安産へと導く効果があるとされています。
また、メンタル面でのサポート力が大きく、ネガティブ思考に陥りやすい心を守ってくれると言われているパワーストーンです。
2:パワーストーン【ルビー】の鉱物学的解説
鉱物グループ:酸化鉱物
鉱物名:鋼玉 コランダム(Corundum)
日本名では、鋼玉(こうぎょく)と言います。コランダムの中で、酸化クロームを含んで、透明で赤色になったものをルビーと呼びます。
同じコランダムにサファイアがあり、こちらはチタン、鉄を含み、透明で青色になったものを指します。
赤色でも、薄い色の場合はピンク・サファイアと呼ばれます。
結晶の形は、六方晶系。劈開(※1)はなし。
モースの硬度計(※2)では 、9と、ダイアモンドの次に硬い石となります。
宝石に使われる石は、ミャンマーやインドなどから産出されます。
スタールビーは、ルチル(Rutile-金紅石)という他の種類の鉱物の結晶が含まれることで、スター効果が生じますが、透明感はあまりありません。
宝石業界では、REDと呼ばれるランク付けがあり、R=ルビーで、希少性の高さから、一番価値のある宝石として位置づけされています。
紅色の、より濃いものが、宝石として価値あるものとされますが、ルビーは大きな形状で産出することが稀なため、ランク付けでトップとされるわけです。
※ちなみに、E=エメラルド、D=ダイアモンドです。
天然の美しいルビーは、希少性が高いですが、人工的には容易に合成が可能で、コランダムの粉末を熱して、ルビー色の起因となる酸化クロームを混ぜれば合成ルビーが完成します。
コランダム自体(宝石以外)は、硬いので、工業的にも多く利用されています。
また、非金属鉱物としては、比重(※3)が4.02前後と、重いのも特徴の一つです。
化学組成式:Al₂O₃
※1:劈開(へきかい) 鉱物が一定の決まった方向に割れる、または、剥がれる性質を言い、その性質により鉱物を鑑定することができます。
※2:モースの硬度計 鉱物の硬さが、①~⑩までの10段階に分類されていて、①滑石から⑩ダイアモンドへ順に硬くなることを示します。
※3:比重 水を1とした時の重さ