パワーストーン意味・解説/パイライト

パイライト Pyrite

 今回は、パイライトの解説をします。
  1. パワーストーンのパワー効果・意味の解説
  2. 鉱物学的解説

1:パワーストーン【パイライト】の効果・解説

 この石は、中世においては、握ると火傷すると信じられているほど「火」を象徴するものでした。

「火」は、悪を跳ね除け、危険を回避することを意味し、強い保護の力を持つパワーストーンとされてきました。

チャンスを呼び込み、実行力や決断力、精神的持久力が高められると言われています。また、金運アップにも効果があるとされます。

体力的にも、心身のバランスや血行促進などをうながすと言われているパワーストーンです。

2:パワーストーン【パイライト】の鉱物学的解説


 鉱物グループ:硫化鉱物
 鉱物名:黄鉄鋼(おうてっこう)Pyrite パイライト
 
 金属鉱床で普通に産出される金属鉱物です。結晶しやすい特徴を持ち、六面体・八面体・五画十二面体などが挙げられ、等軸晶系に属します。
産地としては、スペインが有名です。

 パイライトのパイラの部分は、ギリシャ語の「火」を語源とします。火打石のpyrites が訛ったものとする説もあります。

 金属光沢、条痕(※1)は黒色、黒褐色が多く、変色することもあります。劈開(※2)はなく、比重(※3)は5、モースの硬度計(※4)では6~6.5と硫化鉱物の他の鉱物より硬めです。

・黄銅鉱との違い:黄銅鉱は結晶は稀で、塊状が多く、黄鉄鉱はその逆で、塊状が少なく、結晶が見られるなど
 
・白鉄鋼との違い:白鉄鋼のほうが色が淡く、比重が低いなど

・金との違い:黄鉄鉱のほうが比重が低く、硬度が高いなど

化学組成式:FeS₂

 
※1:条痕 鉱物の粉末の色を言います。

※2:劈開(へきかい) 鉱物が一定の決まった方向に割れる、または、剥がれる性質を言い、その性質により鉱物を鑑定することができます。

※3:比重 水を1とした時の重さ

※4:モースの硬度計 鉱物の硬さが、①~⑩までの10段階に分類されていて、①滑石から⑩ダイアモンドへ順に硬くなることを示します。